スケッチブック

【ハーフファンタマン】
ドリンクヒーロー界にその名を轟かせた伝説のヒーローである
ファンタグレープマンとファンタ青りんごレディの間に生まれ、
期待のサラブレッドとして注目された。
彼が5歳の時、両親は突如現れた新ヒーロー・ペプシマンに
惨殺されてしまう。(炭酸飲料下剋上の変)
以降彼は孤児院に引き取られ、両親の復讐を心に誓いながらも
ヒーローになるための修行に明け暮れる。

18歳の時、本来ならば二次性徴と同時に発現する『炭酸』が
彼の身体には現れていなかった。彼は炭酸不全であったのだ。
文字通り、すっかり気の抜けてしまったハーフファンタマン。
毎日のようにソーダ水を飲み続けるが、決して自分の身体が
炭酸になる事はなく、いつしか復讐の誓いも薄れてしまい、
普通のサラリーマンとして平凡な日々を過ごしていた。

31歳の時、ペプシマンが新ヒーロー・QOOに破られる。
仇を奪われた事以上に、炭酸なしで頂点にのぼりつめた
QOOを見て、ハーフファンタマンは愕然とした。
心の奥から何かが湧き上がる感覚にとらわれた彼は、
9年間勤めた会社を辞め、1人旅立つ。

38歳の時、彼は見事QOOを打ち破る。(江ノ島の変)
この勝利は「QOOが不自然に色々な味を混ぜてみる事に
うつつを抜かしていた」「QOOが仲間を増やすも、全然
可愛くなかった」などが原因であり、ハーフファンタマン
自身の能力はさほど優れたものではないとする説もある。
だが、97歳で賞味期限切れによりその生涯を閉じるまで
不敗で頂点に立ち続けた事から、江ノ島の変は彼の実力が
成したものであるというのが一般的な見解である。

恵まれた血統に生まれながら最底辺を生き抜き、再度頂点へ
返り咲いた彼の生き様は、すべての炭酸をもたない者たちに
勇気を与え、今なお語り継がれている。